和歌山・南紀の船釣り
2016年 10月 01日
和歌山は南紀まで船釣りに行って来ました。南紀まで来ますとその沖では黒潮の伏流が流れていますので、その潮に乗って大きな魚や黒潮ならではのお魚が期待できます。なので、ココでの釣りは大物の期待も込めての釣り行きになります。
サニーカゴBIG α。カゴの中でも最もシンプルでしかも安価。仕掛け投入の際に手間の要らないスグレモノです。撒き餌の吐出量微調整も簡単で、基本的な機能だけをシッカリ持たせたカゴです。
ロッドは、
グラスロッドのムーチングが味わえて、よくしなり、良く曲がって獲物を難なく上げてくれます。
ソンナ船釣りのお世話になったのは見老津の天昇丸さん。
漁港から釣りするポイントが近いのが、見老津での船釣りの魅力の一つ。
ポイントまで30分かからないところで黒潮の魚が沢山釣れます。
ココでの基本的な釣り方は、天秤オキアミカゴフカセ釣り。
オモリは60号。潮の流れにより70~80号もしばしば使用します。
天昇丸では、カゴや天秤にも船長こだわりのグッズが推奨されています。それらは安くて丈夫、トラブルの少ないカゴや天秤と獲物を逃さないクッションゴム等々です。
ここで色々とフカセ釣りのレクチャーを受けました。色々な魚が釣れるので色々お勉強になりますネ。天秤オキアミカゴカゴフカセ釣りには、若干の掟があります。船上の釣り客には暗黙の了解があると言う訳です。
というのも、撒き餌で釣るスタイルだから。ツマリ、魚をおびき寄せて釣るので出来れば釣り船の周囲に、密に魚影を集めれば釣り客の多くは獲物をゲットしやすくなります。撒き餌の棚が様々になってしまえば、密な魚影が疎になって釣れる人と釣れない人に分かれてしまいがちになります。なので、釣り客は棚を合わせなければいけません。
更に望めるのであれば、同じ仕掛けを使用したいですネ。潮の流れによる仕掛けの送り込みや、釣り客同士の釣れ具合をシンクロさせやすいメリットがあるからです。
さてその様な仕掛けなのですが、先ず天秤はMKテンビンがいい様です。
長さは50㎝。シンプルなデザインなので、糸がらみが少なくて何処の釣具屋さんにでも見つかる一般的なテンビンです。
そして、オキアミを詰めるカゴは、
そしてクッションゴムは、YAMASHITAのクッションSS。一般のクッションゴムよりソフトで伸縮性があります。なのでビヨ~ンと伸びて、針ハズレを防止してくれます。
以上の3点セットは天昇丸のお約束の仕掛けです。持ち合わせがないお客の場合は船長に申し出れば、借りられます。
さて、それらの仕掛けで釣れる獲物は・・・、
先ずは、真鯛。
そして、グレ(メジナ)、イサキ、ウメイロ、グルクン・・・・などで色々です。
これらの獲物の中でも特筆すべきは、真鯛を除けば何といってもウメイロでしょう。
身は刺身で頂くと、コノお魚独特の風味と甘さが何とも言えず、例えようのない正しくアオダイ科の味を味わえます。沖タカベなどと、別称されていますが全くの別種です。
味覚も全くのベツモノで、骨と頭から摂れる出汁でお味噌汁を作ると普段のかつおダシでは味わえない、上品で風味のあるまるで、料亭で頂く様な非日常の高級な汁物が味わえます。魚屋ではまずお目に掛れない魚なので、釣れたら思わず笑みがこぼれる獲物の一つです。
そして、グレ(メジナ)真鯛同様、刺身、焼き、煮ものにしても美味しい魚です。ある時期のグレなら白子を抱えています。コレが絶品なんですネ。
白子と肝は新鮮なら是非、生で食して頂きたい珍味ですヨ。タップリのごま油に浸して、軽く塩を振って頂きましょう。濃厚な味わいは酒にもご飯のおかずにも合う贅沢な逸品になります。
それら以外にも南紀の恵みを味わえる船釣りの獲物たちをご紹介しましょう。
シイラ。引きが堪らないスリリングな獲物です。
マハタ。
マハタはこのサイズで長崎産天然モノで10万円してました。こいつを上げたら船賃におつりが来ますネ。
自前のマハタならホルモンも鍋で美味しくいただけます。さらに肝も上述のグレの白子同様のレシピで美味しくいただけます。
ウロコも細かく小さいので皮は唐揚げにすれば、酒の肴にピッタリです。
その他に、シマアジやカツオ、イサキ・鯵・鯖・アカイカ、さらに中深海の獲物も狙えたりします。レンコダイやアカイサキ、ウロコをそのままにしてから揚げすれば美味しいㇶシダイ等々・・・。
とにかく黒潮の恵みは多種多様な獲物が釣れるので、南紀の船釣りは通年お世話になってしまいます。
最後に、このフィールドで愛用しているマイタックルのご紹介です。
先ずは、電動リール。
ロッドは、
グラスロッドのムーチングが味わえて、よくしなり、良く曲がって獲物を難なく上げてくれます。
多種多様な獲物が狙える南紀の船釣りはゲストの獲物の引きも強烈なのが多いので、釣り味は最高です。
これ以上のタックルを引っさげて乗船する強者も珍しくありません。洋上で味わえる非日常のリラクゼーションは美味しい空気と広大な自然の真っ只中というイメージで、日頃のウップンを晴らしつつ帰宅後の食卓も楽しみなのですネ。
by mintlemonlime
| 2016-10-01 04:27
| 釣り